2023.11.9.更新

学科紹介

人、社会、文化の関わりを多角的に考察する

日本国内においては少子・高齢化、非婚化・晩婚化、労働問題、格差社会、多文化共生、バーチャル・コミュニティの出現、サブカルチャーの台頭、青年の精神的問題の多様化、マーケットの細分化、流行現象の移り変わり、あるいは、アジア・アフリカ地域においては宗教的対立、民族問題、開発援助と地域社会……。

メディアの発達や社会構造の変化などによって、現代社会は、日々、目まぐるしく動いています。その中を生きる人間もまた、新たな生き方を模索しながら、変わりつづけており、その変化がまた社会を変えていく。社会と人間は、お互いに連動しています。私たちは、今をどのように生き、これからどこへ向かっていくのでしょうか。

人間関係学科では、社会心理学、組織心理学、社会学、文化人類学、比較文化学といった学問の視点を通して、複雑で多様化した社会と人間のあり方を考えます。

3つの学問領域から人間を理解する

人間関係学科では、「心理学」「社会学」「文化学」の3つの領域からなり、それぞれの立場から社会と人間を学際的・総合的に理解する視点を身につけます。

心理学は対人関係や集団行動を中心に、「心のメカニズム」に焦点を置いて社会との相互作用を読み解こうとしています。

社会学は、ライフコースの多様化や家族コミュニティ、労働や雇用をめぐる環境、ジェンダーといった視点から、「社会構造」と人間のあり方を考察しています。

文化学では、伝統文化の継承や異文化コミュニケーションなど、「文化」の枠組みから社会事象を分析しています。

さらに「心理学」の領域は、対人社会心理学、マスコミ社会心理学と組織心理学、「社会学」の領域は職業社会学と家族社会学、「文化学」の領域は文化人類学と比較文化学・国際協力学などがあり、それぞれの立場からユニークな教育・研究活動が行われています。2年次には、これらの学問領域に関する概論を学び、3年生から各ゼミに分かれて、専門的な学習を行います。

社会調査の手法を学ぶ

学問は日常生活から切り離されたものではなく、身近なところに研究の糸口がたくさん転がっています。常にいろいろなことにアンテナを張り、現代の諸問題を客観的、実証的に問い直す力が必要です。

その研究手法が「社会調査」です。文献を読んでまとめるだけでなく、自らがフィールドに出て観察し、面接によって人々の意識を探り、質問紙調査によるデータを統計的に解析します。また、そうした活動を通して、知を磨き、社会を見通す力を身につけ、社会の中で活躍するためのバイタリティとスキルを養うことが本学科の目指すところです。


関連リンク

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